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なぜ乳児はボツリヌス菌で死んだのか

2050年の日本の未来を明るくする!

corecaraプロジェクトのchiecoです。

 

先日、生後6ヶ月の男の子が、離乳食としてジュースに蜂蜜を入れて与えられていたことが原因で乳児ボツリヌス症で亡くなったというとても悲しいニュースがありました。

 

これを受け、 厚生労働省は2017年4月11日に乳児の保護者に向けて、ハチミツの与え方に関する注意喚起を発表しました。

 

様々な意見があるこのニュースについて、マーケティングも絡めながら考えていきます。

 


乳児に蜂蜜を与えてはいけないのは常識?

 

今回のニュースを受け、「そんな当たり前のことをなぜこの男の子の両親は知らなかったのか?」という批判がネット上や私の周りにも多くありました。

 

確かにうちの子の場合、産婦人科のマタニティスクールや自治体の離乳食教室で蜂蜜は与えてはいけないと教わったと記憶しています。

 

しかし、実際子育てしていく上で離乳食・母乳以外のものをいつから与えるべきなのかいろんな情報があり困惑しました。

 

それこそ、お義母さんからは湯冷ましや薄めた麦茶を早い段階から与えたほうがいいと。
それから徐々に果汁を薄めたものを与えていった方がいいと言われました。

 

理由としては、母乳以外のものに早い段階から慣れておくと離乳食がスムーズに進むからというものでした。

 

果汁に関してはちょっと恐ろしかったので与えませんでしたが、湯冷ましや麦茶は時折与えていました。

 

初めての出産。
何が何だかわからない。
育児書は読みはするけど、やはり経験者の声が一番参考になると考えたからです。

 

今回の事例に関しては、この「時代と共に変化した離乳食事情」というものが影響しているのでは?と考えられます。

 

離乳食はそもそもいつから?

 

私は子どもが一人ですが、離乳食はじめすべての事が初めてで、何が正しいのかわからずとても困りました。

 

離乳食に関しては、様々な情報があるのですが、

 

生後5か月以降
首がしっかり座っている
支えたら座ることが出来る
スプーンを口に入れても下で押し出さない
食べ物に興味がある

 

これらの条件が揃ったら初めても良いという情報があります。


ただ、気を付けないといけないのが、これが離乳食を販売しているメーカーからの情報だという事です。

 

もちろん根拠などあっての情報だとは思いますが、メーカーとしては離乳食が売れるようになってほしいのです。

 

薬局などで定期的に身長・体重を計測してくれる催しもあります。

 

これはどこが開催しているのか。
粉ミルクの会社です。

 

今でこそ母乳育児を勧められますが・・・


現在は基本的に母乳第一主義で、子どもの成長によっては粉ミルクを足すことを病院や検診で勧められます。

 

しかし、母乳第一主義が浸透しすぎて、母乳の出が悪い・子どもが思うように成長していないことでママが自分を責めている場面もたくさん見ました。


一方で、母が私を産んだ昭和50年代は粉ミルクの方が栄養的に優れていると思われていたのです。

 

なるべく早く母乳から離れる事、母乳以外から栄養を取るという事が良しとされていたのです。

 

なぜ粉ミルク至上主義だったのか。

 

ネットを検索すると海外ドラマの影響など様々ありますが、それこそネットが無い時代。

 

子育てという答えのない日々の生活で、頼りになるのはCM等メディアからの情報、そして周りからの口コミだったのではないでしょうか。

 

しかしここでも問題が。

皆さんご存知の通り、CMとはその商品を購買してもらうためのPR・宣伝なのです。

 

某粉ミルクのCMのキャッチコピーは「頭のいい子に育てよう」

 

CM全体を見ると違うのかもしれないのですが、このキャッチコピーだけだと「粉ミルク育児の方が頭の良い子になる」と認識してしまう可能性もあるのではないでしょうか?

 


まとめ

 

今回の報道では、あくまで「乳児ボツリヌス症で死亡した赤ちゃんがいた」という事と、「家族は蜂蜜を与えてはいけないと知らなかった」という事しか伝えられていません。

 

もしかしたら、おばあちゃんから「早く母乳以外も口にできるようにした方がいいよ」と言われたのかもしれない。

 

おばあちゃんも、自分の子育ての時の情報で、良かれと思って勧めたのかもしれない。

 

ネットでも、「知らないなんて非常識!」などたくさん叩かれています。
確かに、無知ゆえに命が失われたという痛ましいニュースです。

 

でも、親としては良かれと思ってしたことだったのではないでしょうか?

いろんな要素が折り重なっての事だったのではないでしょうか。

 

一概に誰が悪いとは言えないと思います。

 

ただ、時代と共に子育てに関する研究が進み、昔良いとされていたことがずっと変わらず良い訳ではない事、これが広まっていないというのは問題だと思います。

 

離乳食に関しても、乳児の腸の発達を考えると、5~6ヶ月から始めるのは早すぎるという情報もあります。

 

何が正しいかわからない位たくさんの情報にあふれる現代。

 

知ってて選ばないのと、
知らずに選べないのは大きく違います。

 

おそらくこのニュースがあったことで、より注意喚起が図られて、同じように乳児ボツリヌス症で死亡するという事は限りなくゼロになっていくと思います。

 

それ以外にも、本当に子育てに関しては何が普通で何が異常なのか、手探りで全くわからないからこそ、お母さんは答えを探し求めます。

 

そこに正しい情報を伝えていくこと。
これも、マーケティングの大切な使命だと思います。