途上国から世界に通用するブランドをつくる。
聞いたことがある方も多いかと思いますが、マザーハウスさんのブランドキャッチコピーです。
マザーハウスさんはいわゆるフェアトレードの先駆者的な存在で、バングラデシュをはじめとした途上国で製造したバッグを販売しています。
しかし、キャッチコピーの中にはバッグの事など一言も記されていません。
先日、小田急百貨店新宿店の元バイヤーだった方からお話を伺いました。
デパートとしては注目も高いから気にはなるけど、品質がわからないから取り扱うのが難しかったマザーハウスさんのバッグ。
なぜなら、マザーハウスさんのバッグは縫製だけでなくファスナーなども全て途上国で作られています。
ファスナーなどはやはりメーカーが作ったものの方が安心感もあります。
クレームのタネになるかもしれない。
だからデパートとしては扱い辛い。
それをデパートで初めて取り扱ったのか小田急百貨店新宿店だったそうです。
結局、やっぱりバッグとしては不具合があるものも多かったのですが、驚くことにクレームは1つも無かったそうです。
不良品を摑まされた!
もうこんなの買わない!
ではなく、
・ファスナーが動きづらかった
・マチがあと○センチあった方が使いやすい
など、クレームではなく、全てがご意見で、且ついわゆる不良品を購入したのに、お客様はまた別のバッグを購入して帰られる。
こんな体験は初めてだったそうです。
なぜ、このようにクレームは生まれず、ご意見としてお客様が暖かく見守ってくれたのか。
それは、このマザーハウスさんの
【途上国から世界に通用するブランドをつくる。】
というブランドキャッチコピーによるものです。
マザーハウスさんは、このキャッチコピーでビジョンを語っています。
そして、お客様はバッグではなく、このビジョンに賛同し、応援する気持ちの現れとしてバッグを購入する。
ビジョンを明確にして、一言にその世界を凝縮する。
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