余計なコミュニケーションはいらない?~サイレントサービス~
corecaraプロジェクトのchiecoです。
今日テレビで紹介されていたこんなサービス。
みなさん、ご存知ですか?
サイレンスカーサービス
ヘトヘトに疲れて、歩くのもきつくてタクシーに乗ったのに、運転手のどうでもいい話に付き合わされて余計疲れたという思いをした人も多いのでは?と思います。
こっちは興味も無いのに、車内に流れる野球中継のラジオで一喜一憂して同意を求められたり
話しかけないでオーラを全開にしてるのに「こんなに遅い時間までお仕事ですか?」という余計なお世話な質問されたり
そんな不快な思いをして欲しくないと始まったサービス。
都タクシー
現在試運転中で、サイレンスタクシーを指定して配車予約などは出来ないそうです。
よっぽどな時はストレートに「話しかけないで」と伝えたりしますが、運転手にも不快な思いをさせたくないおもてなし精神を持つ日本人にとっては「はっきり言う」というのはちょっと難しいですよね。
むしろ全てのタクシーで、目的地を伝えた後カードなどで意思表示出来るようになって欲しいと思う人も多いのではないでしょうか。
カードで意思表示のサービス
立川タカシマヤが始めた【S.E.Eカードサービス】
お声がけを控えるおもてなしを行っています。「S.E.E」カードをご利用ください。 | 立川タカシマヤ
ゆっくり洋服を見たいのにずっと店員が付いてくるから早々に店を後にした事が一度や二度あるのではないでしょうか?
立川タカシマヤでは、サービスカウンターに申し出たお客様にこのS.E.Eカードを渡し、カードを付けているお客様に対しては要望があるまで声かけを控えるというサービスを提供しています。
このカードがあれば、ゆっくりショッピングを楽しめますね。
美容業界にもサイレントサービスの波が?
美容室やネイルサロン、マッサージなど、長時間滞在することが多い美容業界。
私は美容室などでの会話がむしろ楽しみだったりするのですが、初めてのサロンなどで信頼関係も築けていないのに色々と根掘り葉掘り質問されたりすると嫌な思いをすることもありますよね。
こうした美容業界においても、事前のカウンセリングシートなどに
積極的に話しかけてほしい
あまり話しかけないでほしい
などのコミュニケーションに関する設問を設けているお店も増えてきています。
事前に意思表示をしてもらうきっかけを作ることによって、お客様もそして従業員も不快な思いをする事を防げます。
意思表示も大事だけど・・・
色んなサービスを紹介しましたが、私としては手放しで「素晴らしいサービスだ!」とは言いたくはないです。
なぜなら、顧客に対して意思表示が出来る機会を与えるというのは良いと思うのですが、接客する側がきちんと顧客に対して興味を持って対応したら不快な思いをさせる事はないのでは?と思うからです。
不快な思いをさせる人って、実際自分の事しか考えていないと思うのです。
自分の興味がある事しか話をしない
自分や店舗の売上しか考えていない
例えば、たった1時間過ごすだけで○万円もかかるような高級クラブのお姉さん。
彼女たちは美しくあるためにも時間と労力を費やしますが、それ以上にどんな話にも対応できるように沢山読書したり新聞を読んだり、お客様に最高の時間を提供するために事前の準備を怠りません。
果たして、どうでもいい会話をしてくるタクシーの運転手さんは、接客業という自覚があるのでしょうか?
しつこく接客するアパレル店員は、本当にお客様に対して似合う服を勧めたいのでしょうか?
美容室やネイルサロン、マッサージにおいては 滞在時間も長い分、お客様のお話(や愚痴など)を聞くのも癒しであり求められていることなのです。
決して全ての顧客がコミュニケーションを求めている訳ではありませんが、
コミュニケーションを求めているのか
それはどんなコミュニケーションなのか
きちんと顧客に対して興味を持ち対応していたら察知できるはずなのです。
また、その事前準備として
どんなボールでも返せるようにする
という事も重要だと思います。
情報量は一朝一夕で増やせるものではありません。
自分が知らない世界の話になる時というのは、相手の、お客様のステージなのです。
例え自分にとってジャイアンの歌のように不快な時間だったとしても、サービスを提供する側として、一曲くらいは気持ちよく歌わせても良いのではないでしょうか?
サイレントサービスはきっとこれからも増えていくと思います。
それと共に、日本人の素敵なおもてなしの心が減っていかないことを心から願います。
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